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相模原市地域水道ビジョンの改定について 発表資料 平成29年3月分 | 相模原市

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(1)

相模原市地域水道ビジョンの改定について

安全で良質な水を安定的に供給するための方向性を示すものとして、平成2

1年6月に「相模原市地域水道ビジョン」を策定しましたが、我が国では、人

口減少や東日本大震災など、 水道を取り巻く環境が大きく変化しており、 また、

厚生労働省が平成25年3月に、神奈川県が平成28年3月に新たな水道ビジ

ョンを策定しています。

このような背景の下、本市においては、中山間地に集落が点在している津久

井・藤野地区の市営簡易水道と地元組合が運営する小規模水道等の実態を踏ま

え、今後の水道事業の方向性を示すため、別紙のとおり「相模原市地域水道ビ

ジョン」を改定しました。

以 上

平成29年3月16日

相模原市発表資料

問い合わせ先

道路計画課

042-769-8374

(2)

資料:道路計画課 H29.3

相模原市地域水道ビジョン(平成29年3月改定)

1.改定の背景

安全で良質な水を安定的に供給するための方向性を示すものとして、平成21年6月に「相模原市地域水道ビジョ ン」を策定しましたが、我が国では、人口減少や東日本大震災など、水道を取り巻く環境が大きく変化しており、ま た、厚生労働省が平成25年3月に、神奈川県が平成28年3月に新たな水道ビジョンを策定しています。

このような背景の下、本市においては、中山間地に集落が点在している津久井・藤野地区の市営簡易水道と地元組 合が運営する小規模水道等の実態を踏まえ、今後の水道事業の方向性を示すため、本計画を改定することとしました。

2.現状

本市の水道は、給水人口比で 9 9 .4 % が神奈川県営水道 により給水され、津久井・藤野地区には、市営簡易水道や 組合営の小規模水道が点在しています。

3.主な課題

・少子高齢化の進行に伴う人口減少により水需要が減少

・局地的な大雨による水質汚濁リスクへの対応

・今後発生が懸念される大規模な地震への対策

・水道施設の計画的な補修・修繕

・地元組合が運営する小規模水道の維持管理

・水道事業の健全経営

4.課題解決に向けたビジョン(基本理念・理想像・目標・方策) 本市の水道の基本理念

「安全で良質な水を将来にわたり安定して供給できる水道」

5.取組スケジュール

6.水道施設の維持管理計画

7.維持管理・更新費の見通し

施設種別 管理手法

管路施設 観察型

日常点検や市民からの通報等により施設

の状態を把握し機能に支障がないよう 更新・交換する手法

浄水 施設

機械・電気

設備 時間管理型

設定した時間の経過を基準に機能水準を

踏まえて、更新・交換する手法

構造物 予防保全型

定 期 点 検 により施 設 の 状 態 を把 握 し 傷が軽微な段階で補修を行うで、施設 の安全性向上及び長寿命化を図る手法

維持管理費・総務費 施設更新費

年間(年平均) 8,600万円 7,500万円 16,100万円

決算 7,600 万円 0万円 7,600 万円

本市の水道の理想像

・水道利用者が安全に利用できる飲料水を供給します

・水道サービスを将来にわたり持続していきます

・地震等の災害に対して強靭な水道の整備を進めます

目標

・安全な水質の維持

・健全経営を保つ水道

・災害に強い水道

目 標 方 策

強 靭 災 害 に 強 い 水 道

  施 設 耐 震 化 計 画 の 作 成

安 全 安 全 な 水 質 の 維 持   水 安 全 計 画 の 作 成

持 続 健 全 経 営 を 保 つ 水 道

  ア セ ッ ト マ ネ ジ メ ン ト の 推 進

  広 域 化 の 段 階 的 推 進

  維 持 管 理 体 制 の 強 化

広域化の段階的推進イメージ

メンテナンス サイクル

● 維持管理方法の整理

( 年度)

準 備 運 用 見 直 し

H37 H38 以降 H31 H32 H33 H34 H35 H36

ア セ ッ トマ ネ シ ゙メ ン ト の 推 進 方  

水 安 全 計 画 の 作 成

広 域 化 の 段 階 的 推 進

維 持 管 理 体 制 の 強 化

H29 H30

施 設 耐 震 化 計 画 の 作 成

業 務 継 続 計 画 ( B C P ) の 作 成

地方公営企業法の適用

(3)

相模原市地域水道ビジョ ン

平成2 9 年3 月改定

相模原市

(4)

目 次

1 はじめに ...1 地域水道ビジョン見直しの背景 ... 1 1.1

主な見直しの内容 ... 1 1.2

計画の位置づけ... 2 1.3

2 市の概要 ...3 市の概況 ... 3 2.1

水道の概要 ... 4 2.2

3 現状と課題 ... 10 水需要の現状と課題 ... 10 3.1

施設の現状と課題 ... 12 3.2

維持管理の現状と課題 ... 13 3.3

水道事業経営の現状と課題 ... 14 3.4

小規模水道の現状と課題 ... 15 3.5

将来の事業環境... 17 3.6

現状と課題、将来の事業環境のまとめ ... 20 3.7

4 基本理念と理想像・目標と方策 ... 21 基本理念と理想像 ... 21 4.1

目標と方策 ... 22 4.2

5 【安全】安全な水質の維持 ... 23 水安全計画の作成 ... 23 5.1

6 【持続】健全経営を保つ水道 ... 24 アセットマネジメントの推進 ... 24 6.1

広域化の段階的推進 ... 25 6.2

簡易水道統合計画 ... 27 6.3

維持管理体制の強化 ... 28 6.4

7 【強靱】災害に強い水道 ... 29 施設耐震化計画の作成 ... 29 7.1

業務継続計画(BCP)の作成 ... 29 7.2

8 取組スケジュール ... 30 9 水道施設の維持管理計画 ... 31 対象施設 ... 31 9.1

取組内容 ... 32 9.2

(5)

中長期的な将来コストの試算 ... 34

9.3 10 フォローアップ ... 36

11 おわりに ... 38

用語解説 ... 39

【あ行】 ... 39

【か行】 ... 39

【さ行】 ... 40

【た行】 ... 40

【は行】 ... 40

【ま行】 ... 40

【や行】 ... 41

索引 ... 42

(6)

1 はじめに

地域水道ビジョン見直しの背景

1.1

本市には、現在、神奈川県営水道、市営簡易水道、地元組合が運営する小規模水道の大き く3種類の水道が存在しています。「相模原市地域水道ビジョン」( 以下、「本計画」とい う。) は、津久井・藤野地区に給水を行っている市営簡易水道と、地元組合が運営する小規 模水道等の統合計画を作成し、安全で良質な水を安定的に供給するための今後の方向性を示 すものとして平成21年6月に策定したものですが、人口減少や東日本大震災など、今日の 水道を取り巻く環境が大きく変化していることから、新たな地域水道ビジョンの必要性が生 じています。

厚生労働省では、水道を取り巻く環境の大きな変化に対応するため、「水道ビジョン ( 平 成16年策定、平成20年改訂) 」を全面的に見直し、50年後、100年後の将来を見据 え、水道の理想像を明示するとともに、取組の目指すべき方向性やその実現方策、関係者の 役割分担を提示した「新水道ビジョン」を平成 2 5 年 3 月に策定しています。

また、神奈川県は、将来にわたり県内全域において良質な水道水が供給されるよう、広域 自治体としての役割を果たすため、県内水道の方向性を示す「神奈川県水道ビジョン」を平 成 2 8 年 3 月に策定しています。

このような背景の下、中山間地に集落が点在している津久井・藤野地区の市営簡易水道と 地元組合が運営する小規模水道等の実態を踏まえ、本市における水道事業の方向性を示すた め、本計画を見直すこととしました。

主な見直しの内容

1.2

本計画では、これまで進めてきた小規模水道等の公営化等の取組に加え、水道利用者がよ り安全に利用できる飲料水を供給するための「水安全計画の作成」、水道サービスを将来に わたり持続するための「アセットマネジメントの推進」、地震等の災害に対して強靱な水道 の整備を進めるための「施設耐震化計画の作成」、今後を見通した適切な維持管理を進める ための「水道施設の維持管理計画」など、新たな方策を示し、取り組むこととしました。

(7)

計画の位置づけ

1.3

本計画は、新・相模原市総合計画( 平成 2 2 年 3 月策定) を上位計画とし、新水道ビジョン 及び神奈川県水道ビジョンとの整合を図り、本市の水道事業に関する方向性を示すものです。

また、「相模原市公共施設等の総合的・計画的な管理に関する基本的な考え方」( 本市の 公共施設等総合管理計画

) に基づき、水道施設の適切な維持管理の対応方針を定める「個 別施設計画

※ 2

」を兼ねるものとします。

計画期間は、平成29年度から平成38年度の10年間とします。

図 1 計画の位置づけ

※ 1 公共施設等総合管理計画について

公共施設等の老朽化対策が大きな課題となっていることを背景に、国では、平成 2 5 1 1 月に

「インフラ長寿命化基本計画」を策定しました。これを受け、各地方公共団体においては公共施設等 の 総 合 的 か つ 計 画 的 な 管 理 を 推 進 す る た め 、

「公共施設等総合管理計画」を策定することと

なり、本市では平成 2 7 3 月に「相模原市

公共施設等の総合的・計画的な管理に関する基 本的な考え方」を策定しています。

※ 2 個別施設計画について

「個別施設計画」とは、「公共施設等総合管 理計画」に基づく個別施設毎の維持管理計画で あり、道路、河川、学校施設及び水道等につい て計画策定するものです。

図 2 インフ長寿命化計画の体系

出典:「公共施設等総合管理計画の策定要請( H 2 6 .4 ) 」(総務省)

(8)

2 市の概要

2.1 市の概況

本市は、神奈川県の北西部にあり、東京都心から概ね 3 0 ∼6 0 k m に位置しています。北 部は東京都、西部は山梨県と接し、面積は約 3 2 9 k m

2

です。

本市の東部は、相模川により形成された河岸段丘と、その上面に広がる相模原台地からな り、相模川沿いや段丘付近には傾斜緑地が連なって、市街地の貴重な緑地としてみどりの骨 格を形成しています。また、相模原台地の上段では、公共交通網の充実により、利便性が高 い地域として密度の高い土地利用が進んでいます。

本市の西部は、県民の水がめである相模湖、津久井湖、宮ヶ瀬湖などを有しており、その 周囲や相模川、道志川、串川の流域に広がる穏やかな丘陵地には、自然と共生するみどり豊 かなまちなみが形成されています。東京都、山梨県に接する北西部においては、比較的急峻 な 山 々 が 連 な り 、 南 西 部 に お い て は 丹 沢 大 山 国 定 公 園 に 指 定 さ れ て い る 森 林 地 帯 が 標 高 1 ,5 0 0 m を超える山々となって、貴重な自然的環境を形成しています。

なお、平成 1 8 年3 月に旧津久井町及び旧相模湖町、また平成1 9 年3 月に旧城山町及 び旧藤野町と合併し、平成 2 8 年 4 月 1 日現在の人口は 7 2 1 ,2 1 2 人となり、神奈川県内 では、横浜市、川崎市に次いで第3位の人口規模を持つ政令指定都市となっています。

図 3 本市の位置 東京都

山梨県

山北町

清川村

愛川町

厚木市

座間市

旧津久井町 旧藤野町

旧城山町

旧相模原市 の区域 旧相模湖町

津久井地区 藤野地区

本計画の対象区域

(9)

水道の概要

2.2

1 市域にある水道について

本市の水道は、給水人口比で 9 9 .4 % が神奈川県営水道にて給水されています。

本計画の対象区域には、簡易水道4箇所( 市営3、組合営1) 、専用水道1箇所が存在し、 組合営の小規模水道 2 5 箇所が点在しています。

なお、市営の上水道は存在しません。

表 1 市域にある水道

図 4 水道の種別毎の給水区域

平成28年3月31日現在

市営 組合営

自己水源 のみ

その他

箇所数 3 1 6 39 1,116 1,165 25 1,076 1,101 2,266

現在給水人口 約71.8万人 約1,800人 約160人 約1,350人 約72.1万人 約700人 約700人 約72.2万人

行政区域内人口 に占める割合(%)

99.4% 0.2% 0.02% 0.2% 99.9% 0.1% 0.1% 100%

備考 県営水道 表4参照

<水道の定義>

上水道 一般の需要に応じて水を供給する事業で、計画給水人口が5,001人以上のもの。

簡易水道 一般の需要に応じて水を供給する事業で、計画給水人口が101人以上5,000人以下のもの。 専用水道 自家用の水道その他水道事業の用に供する水道以外の水道であって、101人以上の居住者に対して水

供給するもの、又は1日最大給水量が20㎥を超えるもの(政令で定める基準を満たすものは除く 簡易専用水道 他の水道から供給を受ける水のみを水源とそれを受水槽に受けて建物内に供給するための施設で、

その受水槽の有効容量の合計が10㎥を超えるもの。

小規模水道 上水道、簡易水道、専用水道及び簡易専用水道以外の水道で、居住に必要な水を供給するもの(専ら 戸の住宅に供給するものを除く条例で定める】

小規模受水槽水道他の水道から供給を受ける水のみを水源とそれを受水槽に受けて建物内に供給するための施設で、 その受水槽の有効容量の合計が10㎥以下のもの。条例で定める】

※ 専用水道(その他)簡易専用水道、小規模受水槽水道については上水道の給水人口に含む

合計 小計

項目

上水道

小規模 水道

小規模受 水槽水道

水道法 条例

小計 簡易専用

水道

簡易水道 専用水道

(10)

2 市営簡易水道の概要

市営簡易水道は、現在、3箇所存在しています。本計画を策定した平成 2 1 年度には、6 箇所存在していましたが、統合整備の進捗により、奥牧野、馬本・吉原、伏馬田、篠原の4 箇所が、牧野中央簡易水道に統合しました。各簡易水道の概要は次のとおりです。

・牧野中央簡易水道の現在給水人口は、全体の約半数を占めています。

・青根簡易水道は広範な給水区域を抱えています。

・水源は深井戸や湧水が主であり、水源汚染の恐れの程度に応じた浄水処理方式(膜ろ過 の浄水処理方式)を採用しています。

・全体の総管路延長は約 5 5k m です。

表 2 市営簡易水道の概要

伏流水 表流水 配水池

平成28年3月31日現在 No. 事業名称

給水開始 年度

給水区域 面積(km

2

)

計画給水 人口(人)

現在給水 人口(人)

水源及び主な施設

年間給水量 (m

3

)

総管路延長 (m)

1

ずらはら

葛原簡易水道

S 46 0.31 300 288

水源:湧水 処理方式:消毒のみ 配水池容量:2池 180m

3

24,255 3,820

2

まぎのちゅうおう

牧野中央簡易水道

S 28 (H15)

2.04 1,298 858

水源:深井戸、表流水 処理方式:消毒、膜ろ過 配水池容量:8池 441m

3

68,041 25,454

3

あおね

青根簡易水道

H15 36.25 930 641

水源:伏流水 処理方式:膜ろ過 配水池容量:4池 1,376m

3

283,699 26,089

38.60 2,528 1,787 375,995 55,363

※ 葛原簡易水道はS 46給水開始(旧藤野町営)

※ 牧野中央簡易水道はS 28給水開始(組合営)H15水道公営化

※ 青根簡易水道はH15給水開始(旧津久井町営)

(11)

写真 1 葛原簡易水道(左:湧水水源 ポンプ井 右:配水池)

写真 2 牧野中央簡易水道(左:篠原配水池、右:大久和配水池)

写真 3 青根簡易水道(左:浄水場建屋 右:膜ろ過ユニッ

(12)

3 組合営簡易水道の概要

組合営による簡易水道は、現在、牧郷簡易水道の1箇所です。本計画を策定した平成 2 1 年度では、牧郷簡易水道と奥牧野簡易水道の2箇所が組合営の簡易水道でしたが、平成 2 4 年 1 月に奥牧野簡易水道を牧野中央簡易水道( 市営) に統合しました。

表 3 組合営簡易水道の概要

写真 4 牧郷簡易水道(左:深井戸水源 右:配水池)

4 専用水道の概要

専用水道は、現在、藤野温泉病院の1箇所です。上水道から給水されていない自己水源の みの専用水道となっています。

配水池

平成28年3月31日現在 No. 事業名称

給水開始 年度

給水区域 面積(km

2

)

計画給水 人口(人)

現在給水 人口(人)

水源及び主な施設

年間給水量 (m

3

)

総管路延長 (m)

1

まき

牧郷簡易水道

S 37 0.20 305 158

水源:深井戸 処理方式:消毒のみ 配水池容量:1池 64m

3

14,378 3,250

(13)

5 小規模水道の概要

本計画の対象区域にある小規模水道は、現在、2 5 箇所存在します。地元水道組合により 運営がなされ、条例

に基づいて維持管理や水質検査を行っています。

※ 「相模原市小規模水道及び小規模受水槽水道における安全で衛生的な飲料水の確保に関す る条例( 平成 1 1 年 1 2 月 2 2 日条例第 4 2 号) 」

表 4 小規模水道一覧

浅井戸給水人口 深井戸 湧水 表流水 1京王住宅

ケイオウジュウタ

水道管理組合 50 湧水

2 日影原

カゲハラ

水道組合 9 湧水

3

久保

水道管理組合 10 浅井戸

4中尾

ナカオ

バヤシ

水道組合 20 深井戸

5

オカ

水道組合 9 湧水

6

アラ

和田

ワタ

簡易水道組合 50 深井戸

7

シン

新和田

アラ

水道組合 5 深井戸

8中組

ナカグミ

水道組合 15 浅井戸

9

ログハウス水道組合 16 深井戸

10 中尾

ナカオ

日向

ナテ

水道組合 23 湧水

11堂地開戸

ウジカイ

水道組合 17 浅井戸

12小津久

オヅク

水道組合 40 深井戸

13 小津久

オヅク

中央

チュオウ

水道組合 6 深井戸

14

ブネ

水道組合 80 深井戸

15

マキ

水道組合 21 表流水

16 舟久保

フナク

水道組合 6 湧水

17 栃谷

チヤ

水道組合 40 表流水

18菅井

スガイ

水道組合 45 深井戸

19 菅井

スガイ

カミ

水道組合 48 深井戸

20

ツナ

水道組合 30 深井戸

21

ナガ

マタ

水道組合 17 湧水

22 大川原

オオカワ

水道組合 32 表流水

23 藤野

フジノ

つき学園 60 深井戸

24

シン

水道組合 33 表流水

25リゾー トタウ ン石

セキ

水道組合 11 深井戸

合計 693

平成28年3月31日現在 No 名称

現在給水人口

人)

水源の種別

(14)

図 5 給水区域(平成 29 年 3 月)

17 栃谷

7 新・新和田

6 新和田

5 田賀岡

25 リゾートウン石老

15 牧馬

24 新戸 9 ログハウス 12 小津久

13 小津久中央

2 日影原

16 舟久保

11 堂地開戸

10 中尾日向

1 京王住宅

3 竹ノ久保 藤野温泉病院

23 藤野さつき学園

8 中組

4 中尾林

14 小舟

18 菅井

19 菅井上 20 綱子

21 長又

22 大川原

②牧野中央

(奥牧野)

④牧郷

①葛原

②牧野中央

(篠原)

②牧野中央

(伏馬田)

③青根

②牧野中央

No 名称

葛原簡易水道

牧野中央簡易水道

青根簡易水道

牧郷簡易水道【組合営】

名称 藤野温泉病院

No 名称

1 京王住宅水道管理組合 2 日影原水道組合 3 竹ノ久保水道管理組合 4 中尾林水道組合 5 田賀岡水道組合 6 新和田簡易水道組合 7 新・新和田水道組合 8 中組水道組合 9 ログハウス水道組合 10 中尾日向水道組合 11 堂地開戸水道組合 12 小津久水道組合 13 小津久中央水道 14 小舟水道組合 15 牧馬水道組合 16 舟久保水道組合 17 栃谷水道組合 18 菅井水道組合 19 菅井上水道組合 20 綱子水道組合 21 長又水道組合 22 大川原水道組合 23 藤野さつき学園 24 新戸水道組合 25 リソ ゙ー トタウ ン 石老水道組合 小 規 模 水 道

専 用 水 道 簡 易 水 道

県営水道区域 市営簡易水道区域 組合営簡易水道区域 専用水道区域

小規模水道区域統合認可済)

小規模水道区域

旧城 山町

相模 原市

緑区 相模 原市

中 央区

相模 原市 南区 旧藤 野町 旧相模 湖町

旧津久 井町

(15)

3 現状と課題

本計画の対象区域にある簡易水道( 市営及び組合営) について、現状を整理し、課題を抽出 します。小規模水道に関しては、「3 .5 小規模水道の現状と課題」にて整理します。

水需要の現状と課題

3.1

1 水需要の現状

簡易水道の水需要の実績は、次のとおりです。

(1)津久井地区( 青根簡易水道)

・過去 1 0 年間で給水人口が約 4 0 人減少( H 1 7 →6 8 2 人、H 2 7 →6 4 1 人)

・一人一日平均給水量に関しては、平成22年度をピークに減少傾向

・温泉施設や福祉施設等が存在するため、水需要が高い

図 6 水需要の状況(津久井地区) 表 5 水需要の状況(津久井地区)

一日最大給水量負荷率有収率

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 ( H17) ( H18) ( H19) (H20) ( H21) ( H22) ( H23) ( H24) ( H25) ( H26) (H27)

給水人口① 682 662 645 623 605 601 685 674 664 651 641

有収水量② m3/ 日 793 659 651 606 631 664 690 710 662 559 558

一日平均給水量③ m

3

/ 日 884 790 826 768 800 841 874 877 828 751 775

一日最大給水量④ m3/ 日 1,301 1,112 1,209 1,115 1,101 1,150 1,170 1,172 1,099 1,148 1,083 一人一日平均

給水量 ③÷

㍑/ 人 / 日

1,296 1,193 1,281 1,233 1,322 1,399 1,276 1,301 1,247 1,154 1,209 有収率 ②÷ 89.7 83.4 78.8 78.9 78.9 79.0 78.9 81.0 80.0 74.4 72.0 負荷率 ③÷ 67.9 71.0 68.3 68.9 72.7 73.1 74.7 74.8 75.3 65.4 71.6

項目 単位

(16)

(2)藤野地区(葛原・牧野中央・牧郷簡易水道の合計)

・平成 2 3 年度末に小規模水道を牧野中央簡易水道に統合した結果、平成 2 4 年度から給 水人口は約 2 2 0 人増加( H 2 3 →1 2 3 7 人、H 2 4 →1 4 6 1 人)

・一人一日平均給水量に関しては、平成 2 1 年度をピークに減少傾向

図 7 水需要の状況(藤野地区) 表 6 水需要の状況(藤野地区)

一日最大給水量負荷率有収

2 水需要の課題

津久井・藤野地区の簡易水道の水需要については、上記のとおり、一人一日平均給水量の 状況から減少傾向にあることがわかります。これは、節水型水使用機器等の普及に伴うもの と考えられ、水需要に対する水道施設の効率性確保が課題となっています。

2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 ( H17) ( H18) ( H19) (H20) ( H21) ( H22) ( H23) ( H24) ( H25) ( H26) (H27) 給水人口① 1,239 1,245 1,258 1,258 1,256 1,259 1,237 1,461 1,417 1,401 1,304

有収水量② m

3

/ 日 329 325 328 329 406 368 296 364 347 266 265

一日平均給水量③ m3/ 日 348 354 351 359 439 398 323 397 378 289 291

一日最大給水量④ m3/ 日 448 450 450 450 552 485 366 431 431 332 368

一人一日平均 給水量 ③÷

㍑/ 人 / 日

281 284 279 285 350 316 261 272 267 206 223

有収率 ②÷ 94.5 91.8 93.4 91.6 92.5 92.5 91.6 91.7 91.8 92.0 91.1 負荷率 ③÷ 77.7 78.7 78.0 79.8 79.5 82.1 88.3 92.1 87.7 87.0 79.1

項目 単位

(17)

施設の現状と課題

3.2

各簡易水道の主な施設の現状と課題は、次のとおりです。

表 7 水道施設の現状と課題

簡易水道 現状

課題等

名称 地区 主な施設 経過年数(平成 29 年 3 月 31 日現在)

葛原 葛原

湧水取水井 RC 造 V=10. 8m3 46 年経過( S46 年竣工) ・雨天時に原水の濁度・色度が上昇する

(表流水の混入が疑われる)

・塩素は定量注入のため、濁度上昇時な どに、残留塩素濃度の適正な制御が困 難である

・取水井の防犯対策(柵等)の不足

・取水井・配水池の老朽化が著しい

・配水池内の残留塩素濃度のばらつきが ある(水の滞留が疑われる)

・落雷の被害を受けやすい 配水池 RC 造 V=60m

3

取水ポンプ× 2 10 年経過( H19 年に修繕で交換) 配水池 SUS 造 V=120m3 5 年経過( H24 年に統合整備で新設)

日向

深井戸ポンプ×1 2 年経過( H27 年に修繕で交換)

牧野中央 大久和

深井戸ポンプ×1 64 年経過( S28 年竣工) ・老朽化により交換が必要 配水池 RC 造 V=110m

3

・老朽化により改修が必要

配水池 SUS 造 V=40m

3

2 年経過 ( H27 年に統合整備で新設)

・施設の問題は見受けられない 深井戸ポンプ×1 1 年経過 ( H28 年に統合整備で新設)

水源貯水槽 SUS 造 V=8m3

送水ポンプ× 2

篠原

深井戸ポンプ×1 6 年経過( H23 年に修繕で交換)

・水源の増設が必要

・老朽化により配水池の改修が必要 配水池 RC 造 V=40m3 26 年経過( H3 年竣工)

奥牧野 増圧ポンプ設備×2 4 年経過( H25 年に統合整備で新設)

・施設の問題は見受けられない 深井戸ポンプ×1 6 年経過( H23 年に修繕で交換)

深井戸ポンプ× 1 1 年経過( H28 年に統合整備で新設) 配水池 SUS 造 V=80m3 2 年経過( H27 年に統合整備で新設)

栗久保

深井戸ポンプ×1 18 年経過( H11 年に修繕で交換)

・他地区との連絡管による水運用が必要 配水池 RC 造 V=95. 4m

3

加圧ポンプユニット× 2 2 年経過( H27 年に修繕で交換)

伏馬田 深井戸ポンプ×1 29 年経過( S63 年竣工) ・老朽化により交換が必要

配水池 RC 造 V=8m3 ・老朽化により改修が必要

浄水場(膜ろ過設備)1 式 7 年経過( H22 年に統合整備で新設)

・施設の問題は見受けられない 配水池 SUS 造 V=54m3 3 年経過( H26 年に統合整備で改修)

吉原

水源貯水槽 RC 造 1 池 V=2m3 62 年経過( S30 年竣工)

・他地区との管路接続で廃止予定 配水池 RC 造 V=26. 5m3

青根

エビラ沢取水ポンプ場 14 年経過( H15 年竣工)

・施設の問題は見受けられない

中間取水ポンプ場

青根浄水場

荒井配水池 RC 造 V=320m3 橋津原配水池 RC 造 V=112m3 音久和配水池 RC 造 V=120m3

牧郷

深井戸ポンプ× 1 55 年経過( S37 年竣工) ・老朽化により交換が必要 配水池 RC 造 V=64m

3

・老朽化により改修が必要

(18)

1 水質面の課題

葛原簡易水道では、水源を湧水に依存しているため、雨天時の濁度上昇への対策、病原微 生物( クリプトスポリジウム等) への対策が課題となっています。

2 事故時の課題

現在、牧野中央簡易水道は水道施設が分散しており、施設を管路で接続する工事を進めて います。このため、接続工事が未完成な施設では、水質や設備の事故が発生した場合に他の 施設からの給水を行うことができず、断水が避けられません。配水池容量の増加や複数化、 給水区域内の予備水源の確保、給水方法の計画といった水道システムとしての信頼性の向上 が課題となっています。

3 耐震性の課題

津久井・藤野地区の水道施設の大半は、平成 1 5 年度以降に整備されたものであり、新し い耐震基準で整備されています。一方、古い耐震基準により整備され、現在も使用している 施設に関しては、耐震診断等の調査を行う必要があります。

維持管理の現状と課題

3.3

簡易水道事業における維持管理面の課題は、次のとおりです。

1 計画的な補修・修繕

水道施設の老朽化対策のため、アセットマネジメントの観点から計画的に補修・修繕を進 めていくことが課題となっています。

2 維持管理体制の強化

小規模水道の統合が進む中で水道事業の規模が徐々に大きくなってきた結果、管理する水 道施設が増加しています。

また、施設の情報に関しては、神奈川県営水道と同じ仕様のマッピングシステムを用いた 管理を進めており、統合整備を進めている地域からデータ整備を行っている状況です。

管理施設の増加への対応やデータ整備の充実など、維持管理業務の増加に対応するため、 維持管理体制の強化が課題となっています。

(19)

水道事業経営の現状と課題

3.4

平成 2 7 年度における市営簡易水道の経営状況は、次のとおりです。

1 水道施設の維持管理費

・歳入に占める使用料の割合が少ない

・使用料の他に維持管理費の不足分を基金繰入金及び一般会計繰入金他等で賄っている

・簡易水道事業費の主な内訳は、施設の光熱水費、修繕費、委託費等

図 8 水道施設の維持管理費

2 水道施設の整備費

・歳入の主な内訳は、簡易水道事業債、国庫補助金及び一般会計繰入金他

・整備費は、全て藤野地区の簡易水道統合整備に関するもの

※ 津久井地区(青根簡易水道)については、施設整備は完了

図 9 水道施設の整備費

(20)

3 水道事業経営の課題

現在、津久井地区は定額制、藤野地区は従量制の料金体系で運営しています。水道の使用 料収入だけでは、水道施設の維持管理費等の費用を賄うことができていない状況のため、必 要な財源の確保が課題となっています。

小規模水道の現状と課題

3.5

本計画の対象区域には、地元水道組合等が運営している小規模水道が 2 5 箇所存在します。 給水人口は数名から8 0 名と非常に小さく、湧水や深井戸を水源とした施設となっています。 小規模水道は、地元によるきめ細かな管理がされている施設がある一方で、高齢化による維 持管理の持続や老朽化した施設の更新、古い施設の耐震診断など、維持管理面などに課題を 抱える施設が存在しています。

また、現在、簡易水道統合計画を進めているところですが、物理的に施設の統合が難しい 小規模水道については、経営統合といったソフト面の整備による対策等について検討が必要 となっています。

表 8 小規模水道の現状と課題

水量/水質 構造物/設備 維持管理面

・水源の枯渇により水源変更を 余儀なくされる

・水量の余裕がなく、転入者へ の給水を制限せざるを得ない

・湧水を水源とする施設では、 雨天時に濁度が上昇する

・ 表 流 水 を 水 源 と す る 施 設 で は、クリプトスポリジウム混 入のリスクがある

・ 地 盤 洗 掘 に よ る 基 礎 不 安 定

(構造物転倒の恐れ)

・雷の被害を受けやすい立地

・耐震対策の未実施

・高齢化、過疎化により日常の 維持管理が困難

・水源の位置が山中深いため、 見回りに危険を伴う

・図面類の散逸により施設状況 の把握が困難

(21)

写真 5 小規模水道の見回り経路

写真 6 小規模水道の施設(左:配水池、右:水源)

写真 7 小規模水道の施設(左:水源、右:水源)

(22)

将来の事業環境

3.6

1 水需要

(1)給水人口の見通し

本計画の対象区域の給水人口については、今後、少子高齢化の進行により急速に減少し ていくと考えられます。

表 9 給水人口の推計

区域

H27 年度

(実績)

H37 年度

(推計)

H52 年度

(推計) 備考

津久井地区 641 人 515 人 355 人 ( H52/ H27) ⇒ 55% 藤野地区 1, 304 人 1, 993 人 1, 354 人 統合整備により H37 まで増

加し、以降は減少に転じる

(2)津久井地区( 青根簡易水道) の水需要の見通し

給水人口の減少に伴い、水需要は大きく減少する見込みです。 一日最大給水量一日平均給水量負荷率有収率

図 10 水需要の見通し津久井地区) 表 10 水需要の見通し津久井地区) 実績

2015 2020 2025 2030 2035 2040

(H27) (H32) ( H37) (H42) (H47) (H52)

給水人口 641 562 515 465 410 355

有収水量 m

3

/ 日 558 533 489 441 389 337

一日平均給水量 m

3

/ 日 775 679 623 562 496 429

一日最大給水量 m

3

/ 日 1,083 948 870 785 693 599

一人一日平均 給水量

㍑/ 人 / 日

1,209 1,209 1,209 1,209 1,209 1,209

有収率  72.0 78.5 78.5 78.5 78.5 78.5

負荷率  71.6 71.6 71.6 71.6 71.6 71.6

項目 単位

推計

(23)

(3)藤野地区( 葛原・牧野中央・牧郷簡易水道の合計) の水需要の見通し

小規模水道の統合整備の進捗に伴い、平成37年度まで給水人口が増加し、水需要は現 在よりも一時的に増加します。その後、給水人口の減少に伴い、将来的には平成 2 7 年 度実績と同程度の一日平均給水量となる見込みです。

一日最大給水量

図 11 水需要の見通し藤野地区) 表 11 水需要の見通し藤野地区)

負荷率

2 施設・維持管理

(1)水質面・事故時について

表流水を水源とする施設に関しては、地球温暖化の影響が考えられる局地的な大雨によ る水質汚濁へのリスク対応が求められます。また、施設の老朽化や今後発生が懸念され る大規模な地震により事故時の断水率が高まる可能性が考えられます。

(2)施設の更新について

法定耐用年数の考え方に基づいて今後の更新費用を試算した結果は図 1 2 のとおりです。 本市の水道事業は、平成 1 5 年度以降に整備した施設が大部分を占めるため、配水池等 の構造物( 法定耐用年数:5 8 年) や管路( 法定耐用年数:3 8 年) については、早くても平成 5 3 年度以降の更新となります。ポンプ設備や電気設備等は、法定耐用年数が 1 6 年のた

実績

2015 2020 2025 2030 2035 2040

(H27) (H32) ( H37) (H42) (H47) (H52)

給水人口 1,304 1,781 1,993 1,791 1,572 1,354

有収水量 m

3

/ 日 265 365 408 367 323 278

一日平均給水量 m3/ 日 291 397 444 399 351 302

一日最大給水量 m

3

/ 日 368 477 534 480 422 363

一人一日平均 給水量

㍑/ 人 / 日

223 223 223 223 223 223

有収率  91.1 92.0 92.0 92.0 92.0 92.0

負荷率  79.1 83.2 83.2 83.2 83.2 83.2

項目 単位

推計

(24)

め、定期的な更新が必要となります。 ア 津久井地区( 青根簡易水道) の更新

膜ろ過施設等は、平成 3 1 年度に約5億円が発生し、耐用年数 1 6 年のサイクルで発生 します。また、管路については、平成 5 3 年度に更新費用約 2 4億円が発生します。

イ 藤野地区( 葛原・牧野中央・牧郷簡易水道の合計) の更新

ポンプ設備等は、耐用年数 1 6年のサイクルで分散して更新費用が発生します。また、 管路については、平成65年度に更新費用約12億円が発生します。

図 12 法定耐用年数に基づく更新費用の試算

(3)維持管理について

法定耐用年数の考えに基づくと、今後、同時期に複数の水道施設が更新時期を迎え、一 時期に多額の費用が必要となります。先進的な水道事業では、施設の長寿命化が図られ ている事例もあることから、将来を見据えた計画的な維持管理を推進し、施設の長寿命 化や更新費用の発生時期の平準化に取り組むことが重要となります。

なお、本市の維持管理の考え方は、「9 水道施設の維持管理計画」のとおりです。

3 水道事業経営

水道の使用料収入は、料金改定を考慮しない場合は使用水量の減少( 特に津久井地区) に伴 い大きく減少する見込みとなり、経営は現在よりも更に厳しいものと予想されます。

(25)

4 小規模水道

小規模水道については、少子高齢化の進行や施設の老朽化により、維持管理等が更に困難 な状況になると見込まれます。

現状と課題、将来の事業環境のまとめ

3.7

これまでに示した本市の水道に関する現状と課題、将来の事業環境について、「安全」

「持続」「強靭」の観点で分類します。

更に、これらの観点に基づき理想像を定め、目標と将来を見据えた取り組むべき方策をま とめます。

表 12 現状と課題、将来の事業環境のまと

水道施設 表流水 膜ろ過

項目 現状と課題 将来の事業環境 観点

水需要

水需要は減少傾向にあり、水道施設の 効率性が低下している状況が見られま す。

・少子高齢化の進行により、人口が減 少すると見込まれます。

・給水人口の減少に伴い、水需要も減 少すると見込まれます。

持続

<水質面>

表流水などを水源とする施設があり、 雨天時等の水質への対応が課題となっ ています。

地球温暖化等に伴う局地的な大雨によ る水質汚濁のリスクへの対応が求めら れます。

安全

<事故時>

他の施設との接続が未完成の施設は、 断水時の水源確保や給水方法の計画が 課題となっています。

<耐震性>

古い水道施設は耐震診断等の調査を行 う必要があります。

維持管理

・水道施設の老朽化対策のため、計画 的な補修・修繕が課題となっていま す。

・小規模水道の統合整備の進捗によ り、維持管理業務増加への対応が課題 となっています。

・山中深くの水源は、水源水質面や維 持管理面に課題があります。

・ポンプ設備や電気設備、膜ろ過施設 など、多くの施設が同時期に更新を迎 えます。

・地元組合が運営する小規模水道は、 少子高齢化の進行により、維持管理等 がさらに困難な状況になると見込まれ ます。

持続

水道事業 経営

使用料収入の少ない事業経営となって おり、健全な経営状態確保が課題と なっています。

水需要の減少に伴って、水道の使用料 収入は減少し、水道事業の経営は、現 在よりも更に厳しいものとなります。

持続 施設

強靱 今後発生が懸念される大規模な地震に より事故時の断水率が高まる可能性が あります。

(26)

4 基本理念と理想像・目標と方策

本市の水道が抱える課題を解決し、次世代も水道が利用できるように、基本理念と理想像 を定め、基本理念を実現するための目標及び方策をまとめました。

基本理念と理想像

4.1

水道利用者がより「安全」で「良質」な水を、将来にわたって「安定」して利用できる水 道とするため、本市の水道の基本理念を次のとおりとします。

本市の水道の基本理念

「 安 全 で 良 質 な 水 を 将 来 に わ た り 安 定 し て 供 給 で き る 水 道 」

基本理念を構成する理想像については、厚生労働省「新水道ビジョン」のキーワードであ る「安全」「持続」「強靭」の観点から次のとおりとします。

基本理念

方策 理想像と目標

本市の水道の理想像

・水道利用者が安全に利用できる飲料水を供給します

・水道サービスを将来にわたり持続していきます

・地震等の災害に対して強靭な水道の整備を進めます

目標

・安全な水質の維持

・健全経営を保つ水道

・災害に強い水道

(27)

目標と方策

4.2

各目標に対する具体的な方策は、次のとおりです。 業務継続計画施設耐震化計画水安全計画

図 13 目標と方策

【安全】安全な水質の維持

水源から給水に至る統合的な水質管理を実現し、水道水質管理水準の向上を図ることで、 水道利用者が安全に利用できる飲料水を供給します。

【持続】健全経営を保つ水道

○ 水道サービスを将来にわたり持続するため、アセットマネジメントの推進を通じて、 中長期的な視点から施設更新のために適切な投資を行うとともに、投資に必要な財源確 保の方策を検討します。

○ 安全で良質な水を将来にわたり安定して供給するため、神奈川県と連携を図りながら 広域化を推進していきます。

○ 維持管理業務の増加に対応するため、管理体制の強化を図ります。

【強靱】災害に強い水道

今後発生が懸念される地震災害に対して、市民生活に欠かせないライフラインである水 道が「壊れない」「壊れても迅速に復旧する」といった強靭な施設へと整備していきます。

目 標 方 策

強 靭 災 害 に 強 い 水 道

  施 設 耐 震 化 計 画 の 作 成

  業 務 継 続 計 画 (BCP) の 作 成

安 全 安 全 な 水 質 の 維 持

  水 安 全 計 画 の 作 成

持 続 健 全 経 営 を 保 つ 水 道

  ア セ ッ ト マ ネ ジ メ ン ト の 推 進

  広 域 化 の 段 階 的 推 進

  維 持 管 理 体 制 の 強 化

(28)

5 【安全】安全な水質の維持

水安全計画の作成

5.1

水安全計画とは、水源から給水に至る統合的な水質管理を実現するものであり、水道水質 管理水準の向上を図ります。危害原因事象が明確になり、施設の管理方法や対策の優先順位 を明らかにします。

取組 としては 、①水源∼給 水栓( 蛇口) で起こりう る危害を 想定、②水源 の巡視、 浄水 処 理・給水栓における水質管理に関する整理、③危害発見時の対応方法( リスクマネジメント) の設定、④記録の管理方法を定める等を取りまとめた計画を作成します。

平成30年度末までに策定を進めます。

図 14 水安全計画のイージ

図  5  給水区域( 平成 29 年 3 月)17 栃谷 7 新・ 新和田6 新和田5 田賀岡 25 リ ゾート タ ウン石老15 牧馬 24 新戸9 ログハウス12 小津久13 小津久中央2 日影原16 舟久保11 堂地開戸10 中尾日向1 京王住宅3 竹ノ久保藤野温泉病院23 藤野さつき学園8 中組4 中尾林14 小舟18 菅井19 菅井上20 綱子21 長又22 大川原②牧野中央 (奥牧野) ④牧郷 ①葛原 ②牧野中央 (篠原) ②牧野中央 (伏馬田) ③青根 ②牧野中央 No名称①葛原簡易水道②牧

参照

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